蘇刈そかる
大島海峡の東側入口、奄美大島側に位置する集落です。集落を東側へ進むとホノホシ海岸やヤドリ浜など風光明媚な風景も楽しむことができます。
太平洋に面した入江では、テラダやモズクなどが採れることもあります。文化遺産は、蘇苅の棒踊りやノロ墓などがあります。
【信仰】
集落の背後にあたるウガヤマと呼ばれる山が集落のカミヤマです。その場所は、ムリサマとも呼ばれます。集落では白い馬に乗った神様がウガヤマから降りてくるとも言われています。またウガヤマには時々、集落の人が迷い込むことがあったという話も伝わっています。
また,集落にはノロの墓があり、墓にはノロの祭祀用具などが埋められているという話も
伝承されています。集落の行事として旧暦9月9日には,集落の人たちがウガヤマに集まり八月踊りを踊り集落の安全と無病息災を祈願します。このときは三味線は演奏せず、太鼓だけを叩きます。
カミヤシキとして,グスコアタリという屋敷がありますが昭和50年頃の記録では、ウガヤマとの関連はないと記録されています。昭和50年頃はその場所は畑として使用されていたようです。
以前は、ムリサマとグンギンの管理をする人がいましたが昭和50年頃には不在になっています。集落内で屋敷に神を祀っている箇所が1軒だけあって、石からウマツ(火)が
出ると言われ、そこにはカミサマガいると言われています。
集落には,ノロ神が琉球王の貢物としてもっていくヤシ(キビナゴ)を招きよせたといわれるクロホの岩もあります。
【遺跡・遺物】
瀬戸内町遺跡詳細分布調査報告書 P24,25