請島の東側、加計呂麻島側に位置し、ニンニク栽培や畜産が盛んな集落です。集落の奥には旧家の石垣が残っており、カミヤマなどの言われのある地も多く残っています。集落の西側の山には、集落民が建てたきゅら島神社があり、集落を一望することが出来、集落南側の山を越えた島の反対側にはキャンプ地としても知られる美しい無人島、木山島があります。
文化遺産は、旧家の石垣や木山島などがあります。
【信仰】
カミヤマをヲガミヤマと呼んでいます。ヲガミヤマの下にオミヤと呼ばれる小さな家があったのですが昭和50年頃の記録では今はないと記録されています。そのオミヤ後に石碑が建っていて、傍にユガワ(井戸)がありました。
昔はカミヤマからカミサマ達が鉦をたたいて降りてくるものでした。集落の小字オ―バリの真ん中に茅葺のノロヤという建物がありました。ノロヤとは,アシャゲやトネヤとは別の建物です。昭和50年頃の記録では,請阿室のノロヤは60年前(大正末頃?)の無くなっています。
集落では,ヲガミヤマの木を切ってはいけないといわれています。
また、集落の東側のアガンマにはモリヤマと呼ばれる場所がある。集落のミャー(集落の祭りを行う広場)は集落のオーバリよいう場所にあり,すべての神拝みはここで行われていました。
【遺跡・遺物】
瀬戸内町遺跡詳細分布調査報告書 P106,107