マガキガイ
盤足目ソデボラ科
学名Strombus luhuanus
方言名 テラダ
潮間帯から水深20mくらいの岩礁や砂地に生息。岩場や海底の干潮時の浅瀬で多くみられる。イモガイに似ているが、無毒である。蓋は赤く爪のようで、海底を飛び跳ねて移動することから奄美北部では“トビンニャ”と呼ばれている。水中では、かたい殻の中から眼を突出している姿が観察できる。
旧暦行事“サンガツサンチ”になると、浜辺で多くの人が貝採りを楽しむ姿がみられる。採ってすぐは砂利があるので、3~5日ほど砂抜きをして食べる。塩茹では、酒のつまみの定番である。昔は、砂利つき、苔つきが新鮮で美味しいと言われていたが、近年は、苔を落とし砂抜きをした状態で市場で取引されるようになった。