9月27日(木)、瀬戸内町内のシバサシを調べてみようと、
広報Kは加計呂麻島へ、
現場監督Mは、本島側の西方地区(須手から西古見まで)とふた手に分かれました。
最初、シバサシの前日に軒下にシバ(ススキ)を挿すと思っていたのですが、
古仁屋を出て須手から西方面のすべての集落を見ていきましたが、
どの集落を見てもさしてません・・。
もうやっていないのか?と思ったら、
挿すのはシバサシ当日とのこと。勘違いでしたね(笑)
集落や家によって違いがありますが、
門口で藁などを燃やすのは、主にシバサシ前日のよう。
久慈から西古見にかけてはかなりの数の家でしているようです。
久慈で見させてもらったところでは、
燃やすものは、藁、もみ、力草(オヒシバ)。
また、久慈内で、もみの代わりに稲穂をおいてあるところもありました。
大島側の西方では話を聞いた感じだと、前日の夕方に燃やすようです。
夜戻ってきてから、嘉鉄の知人宅でシバサシの供え物を見させてもらいました。
供えるものはサトウキビ、ミカン、おじやです。
以前は縁側とかにお供えしてましたが、現在では仏壇に供えるとのこと。
ちなみに嘉鉄では昭和30年ごろまでシバを家に挿していましたが、
茅葺きの屋根がなくなり挿す所がなくなったのでやめたということです。
藁はどうしてるかと聞きましたら、
正月のしめ縄の一部をシバサシ用にとっておくとのこと。
正月から秋のためのものをとっておくって、
すごい生活の知恵ですね。
2012.09.27
瀬戸内町 久慈・嘉鉄
S.B.I (瀬戸内町 文化遺産 活用実行委員会) 現場監督M
鹿児島県 奄美大島 瀬戸内町立図書館・郷土館内