2014年1月1日。
久しぶりに天気の良い元日を迎えました。
今年は初日の出を見に行かれた方も多かったと思います。
私は加計呂麻島の安脚場の方で初日の出を見ましたよ。
昨年、当ブログで紹介した俵集落の五右衛門風呂。 → 「五右衛門風呂取り替え作業」
元日に私は五右衛門風呂の燃料となる薪を拾いに行きました。
当日は天候にも恵まれ、いよいよ、薪拾い開始。
猫車を始動させ、俵集落の裏の山へ・・・
そこは、私たちにとっては風呂木の宝庫といっても過言ではない場所です。
種類もイロイロ。
大きさもイロイロ。
枯れ木(特にシイの木)は燃えやすく、木が太ければ太いほど燃える時間も長くなります。
山の中にはこんなものも。
どうやら、イノシシの頭蓋骨のようです。
最近のものでしょうか?
まだ辺りに骨や毛皮らしきものが・・・
短時間でも猫車いっぱいの薪を収穫しました。
山と家を3回往復して任務終了です。
五右衛門風呂を沸かすのは日暮れ。
日が暮れた頃、五右衛門風呂の焚き付けを開始しました!
さきほど取った木が勢いよくバチバチと激しい音をたてながら燃えています。
風呂釜が熱くなるのには少しばかり時間が掛かりますが、薪を焚き続けて約1時間程で熱々のお風呂が完成しました。
それでは、五右衛門風呂に入り疲れをとることに。
一日の疲れも煙と一緒にモクモクと空の彼方へ・・・
まだ木が燃え残っているので、せっかくなので芋を投入。
そう焼き芋です。
アルミに包んで、そのまま炎の中へ。
これも五右衛門風呂ならではの冬の楽しみの一つですね。
風呂を上がる頃には芋も焼き上がり、ホクホクの焼き芋をガブリ。
体もおなかもポッカポカ。
そして、心までもじんわりと温まりました。
「今年も毎日、五右衛門風呂に入って健康に過ごそう」とおばあちゃんもおっしゃっていました。
今は少なくなりつつある五右衛門風呂。
早く風呂を沸かすには、ガス風呂が優れておりさらに薪を拾う手間も省けます。
しかし、五右衛門風呂は長時間、風呂の温度が持続しますし、何と言ってもガス風呂に入るよりも体の芯からポッカポカに温まります。
そして、燃料の木は山からのいただきもの。
朽ち果てた木を利用することで、山の掃除もできますね。
昔ながらの暮らしは、自然と一体。
五右衛門風呂を通して、また一つ自然と触れ合い、自然に感謝する気持ちを培うことができました。
新しい五右衛門風呂もおばあちゃんと一緒に、これからも長生きしていってほしいと願います。
瀬戸内町・俵集落
S.B.I 調査員 K.K
2014.1.31