駒澤大学 須山ゼミの油そうめん調査、
阿木名ふれあい市をあとにした一行は、
清水(せいすい)の民宿ユートピアにうかがいました。
こちらでお昼ごはんをかねて、
おかみさんに油ぞうめんの作り方を実演していただくことに。
まずは、そうめんを固めに茹でて、
麺を引きしめるために塩をちょっとまぶしてました。
そのあとは具材を炒めてます。
ニラはたっぷり使い、ツナ缶、ハンダマ(水前寺菜)など。
この日は昆布ダシを加え、
ゴマ油をたらり。
カタクチイワシの煮干しがダシがよくでるとのことで、
使うこともあるそうです。
最後に、茹でておいたそうめんを軽く混ぜ合わせます。
あっという間にできあがりました。
その他におかみさんは、にんじん、豚肉、キャベツなどを入れるときもあるそう。
急なお客さんが来た時でもササッと作れるお手軽なもの。
だから冷蔵庫にある具でなんでもいいんですよね。
調理を見た後は、もちろん実食!
ツナが細い麺にからんで、いい味をだしてました。
ハンダマは、彩りがとても美しい。
カニカマも乗ってましたね~。
お手製の、ふてぃもち(よもぎ餅)
島らっきょの漬物、目の前の海でとれたテラダ(マガキガイ)なども一緒にいただき、
一同、大満足。
食材は、できるだけ自分たちの畑で育てたもの、
海の幸はご主人や息子さんが
目の前の清水海岸で獲ったものを出しているそうです。
この日も民宿の窓から
ご主人たちが漁をしているのが見えてたんですよ。
本来の目的、
いただいたあとは、おかみさんにお話をうかがいます。
この時にうかがった
そうめんにまつわるお話で面白かったのは、
・お盆の2日目のお昼には必ず油そうめんをお供えして、
みんなでもいただく
・葬式の時にもそうめんを食べるそう。以下4品です。
①餅の吸い物
②刺身のようにスライスした揚げ豆腐2切れ
③白豆腐の味噌汁(一丁を4等分にして生姜をのせる)
④そうめんを食べる(カツオ・イリコ両方のダシで、ネギを散らしただけ)
須山聡教授も、ユートピアさんから参加です。
そうめんの話の後は、
おかみさんが体験したケンムンにまつわるビックリ!するような話、
清水集落の行事や行事食などの話などうかがって、
学生さんにはいろいろと興味深かったようです。
今回は実際に作り方まで見られたので、
家庭において油そうめんがどんな位置づけなのか
さらに身近に感じられたのではないかと思います。
2012.06.27
瀬戸内町 清水
S.B.I (瀬戸内町文化遺産活用実行委員会)