嘉入かにゅう
加計呂麻島の西側、与路側に位置しています。集落には、トネヤやアシャゲなど民俗空間が多く残っています。
また、俵との山道では嘉入の滝、海岸には巨大な一枚岩があり、自然遺産の見所ともなっています。
なお、綺麗な海水を利用した塩焚き工場もあります。文化遺産は、トネヤと嘉入の滝などがあります。
【信仰】
集落中心の道を挟んで東側にトネヤ、道の西側のミャー(集落の祭りを行う広場)があります。ミャー(集落の祭りを行う広場)に土俵と集会場がありさらに海側にアシャゲがあります。この集落のトネやの特徴としてトネヤにヒニャハムガナシ(火の神)が祀ってあったのが昭和50年頃まで確認されています。トネヤにヒニャハムガナシを祀るのは他の集落では見られず、嘉入集落のトネやの特徴の一つです。
集落のミャー(集落の祭りを行う広場)から北東の方向に集落のカミヤマがありますカミヤマはウガミヤマまたはテラヤマと呼ばれています集落にグンギンはありません。集落で言われている聖域のタブーはテラヤマから木を切ってはいけないことになっています。カミヤマの麓にグジヤシキとアシャゲがあります。昭和50年頃までは集落のノロ祭祀はすべてこのアシャゲで行われていたという記録があります。