押角おしかく

大島海峡の中央付近、加計呂麻島側に位置しています。押角集落には鎮西村の時代、役所があり、政治の中心地でした。作家の島尾敏雄さんの奥さんであり、本人も作家であるミホさんの出身地でもあります。
文化遺産は、鎮西村役所跡などがあります。

【信仰】
集落のカミヤマはムリヤマと呼ばれています。ミャー(集落の祭りを行う広場)は集落に2か所あり,それぞれナカダヌミャーとサトヌミャーと呼ばれています。ミャーの集落内の位置から見てみると,サトヌミャーが集落のカミヤマであるムリヤマに近く一番古いミャーであると考えられています。このサトヌミャーは20坪ほどの広場になっていているだけです。集落の年中行事である豊年祭の相撲や余興はナカダヌミャーで行われていますが,
豊年祭の夜に行われる八月踊りはサトヌミャーで行われます。
この押角集落も勝能集落同様集落の聖域であるミャーが移動しているという特徴を見ることができます。
以前は、ムリヤマの麓にはムハクという水汲み場があり,ナカダ地区にはイジュミと呼ばれる水汲み場がありましたまた。また、集落の中を流れる川はウッコーと呼ばれています。

【遺跡・遺物】
瀬戸内町遺跡詳細分布調査報告書 P80,81
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