コウエン
集落の山の一部をコウエンと呼ぶ場合が多い。明治期に作られた場所が多い。コウエンには行幸記念碑や忠魂碑が建立されている場合もある。
奉安殿
御真影(天皇の写真)や教育勅語などが安置されている場所。(まんでいp17) 瀬戸内町内では、6か所の奉安殿が、平成18年に国指定登録有形文化財に指定されている。
御殿(ウドン)
集落の聖域。ノロ祭祀と関連がある場所であるとも言われている。
石敢當
魔を払う石。集落のT字路の突き当りに置かれている。自然石を用いている事ある場合や、石敢當と書かれている事もある。石敢當については、中国が起源であるという説もある。
ノロとは
琉球王府から任命された女性神役のこと。奄美大島のノロ制度について大ききく2つあり、真須知組と須多組と分かれていた。
ユタとは
ムヌシリやフドンなどと呼ばれることもある。また一般的にカミサマと呼ばれている。運気を見てもらうこともある。
ノロ祭祀とは
ノロ神が集落の繁栄や集落民の健康等を祈願する祭祀。農業や漁業とも深い関係がある。
ゴインガナシ
首里王府によって公認された奄美のノロ。ゴインとは首里之印(御印)が押されていたことからそう呼ばれる。ガナシは尊称。(沖縄大百科事典 中巻 p51)
ノロ(カミ)道具とは
ノロ祭祀の時にノロ神が身に付ける着物や祭祀の時に使用する道具の事。瀬戸内町内でもノロ道具が町指定有形民俗文化財として指定され、保存されている。
神扇
ノロ道具の1つ。大型の扇子であり、ミガキと呼ばれることもある。扇の表に太陽対の鳳凰瑞雲が描かれ、裏は月、瑞雲、岩、ハベラ(蝶)、牡丹の花が描かれる。
鉦
ノロ祭祀の時に使用する鉦。「網野子集落で鉦はキンノビンダレ」と呼ばれていた。(瀬戸内町文化財ハンドブック)
ノロ辞令書
琉球王府から辞令書をもらったノロを奄美では御印加那志という。瀬戸内町では、1602年瀬戸内町西間切古志ノロ辞令書が確認されている。