島の人にとって、年中行事の中でも大切な
お盆の3日間が終わりました。
きのうの夕方は、
ご先祖さまを家からお墓まで見送る家族の姿でにぎわっていましたね。
ああやってみんなで見送ってもらって、
奄美のご先祖さまたちは幸せだなーと思いました。
今後S.B.Iのメンバーがそれぞれ見た旧盆を
ご紹介していきますので、どうぞご覧ください。
さて、本日は旧暦7月16日。
島では、お盆明けのこの日は、
仕事をしてはいけない日と言われてます。
たまたま日曜日に重なっていますが、
平日だと休むお店もありまよね。
知り合いのところでは、
仕事もしたらいけない、海川遊びもダメ、
掃除や洗濯もダメなので、
一日中眠ります、とのこと。
『 瀬戸内町誌<民俗編> 』 には、次のようにありました。
「先祖を送った翌十六日は、
一月の十六日と同じように年間を通じての最大悪日であるといい、
仕事をやすむ日であった。
これは先祖供養の忌み明けを示すものだろう」
それぞれのシマ(集落)では、こんな云われがあるそうです。
・盆の十六日は旅立ちすると、死んだ人と一緒になる。
だから旅立ちはするな <古志>
・グショ(後生)の人が汗だらけの着物を川で洗う日。だから洗濯するな<久慈>
・三六五日の最大の悪日だから、旅行や家立て等の事始めはいけない<武名>
・山の神がたたる日で、ケガをしたら直らない<蘇刈>
・山の神様が皆天に昇っていなくなる日である。この日によくケガをする。
何もしないでキヨマル(謹む)日である<節子>
などなど。
わたしも仕事をしている場合ではないようです。
2012.09.02
瀬戸内町 古仁屋
S.B.I (瀬戸内町 文化遺産 活用実行委員会)
鹿児島県 奄美大島 瀬戸内町立図書館・郷土館内