加計呂麻島・実久戦跡調査

2014年03月16日 | 関連する集落:実久
平成25年12月13日。
加計呂麻島・実久集落にある戦跡行ってきました。

同行させていただいた方々は、
加計呂麻島でガイドをされている寺本さんや富岡さん、
そして実久集落、芝集落の区長さんたちでした。

今回の目的は
(1)戦跡・案内板の設置
(2)戦跡の位置および現状確認
(3)戦跡の記録(写真撮影)        でした。


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空は生憎、分厚い雲に覆われ、時折ポツポツと小雨も降っていました。

実久集落に到着すると、まずは今回の調査を担当される寺本さんと打ち合わせ。
000打ち合わせ
地図を見ながら経路や案内板の設置個所などを話し合い、行動計画を立てました。



集落から山へ向かう途中に【兵舎】が見えてきました。
001兵舎



案内板設置用の工具や道具をみんなで手分けして持ち、【軍用道路】を歩きます。
002軍用道路



ところどころ木が倒れていたり。
003軍用道路
歩くだけでも大変です。



【貯水所】
005貯水所



【山中防空壕】
006山中防空壕



【貯水槽】
007貯水槽



【井戸】
008井戸



【井戸周辺施設】
009井戸の周り



打ち合わせ通り、各ポイントに案内板を設置していきました。
009-1看板立て



戦跡の現状調査も並行して行いました。

実久集落・戦跡には2つの弾薬庫があります。
010弾薬庫1
こちらはそのひとつ。



弾薬庫の内部はこんな状況でした。
011弾薬庫1 内部



こちらはもう一つの弾薬庫。
013弾薬庫2 反対側入り口



【主陣地(砲台)】
014主陣地砲台



【砲台前広場】
015砲台前広場



【兵舎】
016兵舎



兵舎内部はこんな風。
017兵舎内部



【防空壕・切り通し】
018防空壕切通し(内部)
内部の状況です。



こちらは【防空壕・切り通し】の入口。
019防空壕切通し(入口)



【対岸監視用掩体】
020対岸監視用掩体



【個人掩体】
021個人掩体(タコツボ)
通称“タコツボ”だそうです。



【警戒陣地】
022警戒陣地(掩蔽部)入口
こちらは掩蔽部(えんぺいぶ)入口。



掩蔽部・内部の状況です。
よく見ると・・・
023警戒陣地(掩蔽部)内部



蝙蝠が!!
012弾薬庫1 内部 蝙蝠



次々と案内板を設置しながら、実久集落にある戦跡を確認することができました。
今回の現状調査で驚いたのは、
実久集落にも安脚場戦跡のように立派なコンクリート製の弾薬庫や兵舎、砲台跡などが残っていたということ。
また、その戦跡の種類の多さにも驚きました。

そして、実久集落の戦跡がこれからも残され、
その歴史的価値も後世に伝えられたら・・・と強く思いました。



帰る前に寺本さんが連れて行って下さった場所。
そこは実久湾と実久集落、さらに江仁屋離島、その先に見える西古見集落が眼前に広がる絶景でした。
025 海

026 海


メンバーのみなさん、本当にお疲れ様でした。
そして「シマの歴史に触れる」貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。



2014.3.10 
SBI