平成25年12月13日。
加計呂麻島・実久集落にある戦跡行ってきました。
同行させていただいた方々は、
加計呂麻島でガイドをされている寺本さんや富岡さん、
そして実久集落、芝集落の区長さんたちでした。
今回の目的は
(1)戦跡・案内板の設置
(2)戦跡の位置および現状確認
(3)戦跡の記録(写真撮影) でした。
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空は生憎、分厚い雲に覆われ、時折ポツポツと小雨も降っていました。
実久集落に到着すると、まずは今回の調査を担当される寺本さんと打ち合わせ。
地図を見ながら経路や案内板の設置個所などを話し合い、行動計画を立てました。
集落から山へ向かう途中に【兵舎】が見えてきました。
案内板設置用の工具や道具をみんなで手分けして持ち、【軍用道路】を歩きます。
ところどころ木が倒れていたり。
歩くだけでも大変です。
【貯水所】
【山中防空壕】
【貯水槽】
【井戸】
【井戸周辺施設】
打ち合わせ通り、各ポイントに案内板を設置していきました。
戦跡の現状調査も並行して行いました。
実久集落・戦跡には2つの弾薬庫があります。
こちらはそのひとつ。
弾薬庫の内部はこんな状況でした。
こちらはもう一つの弾薬庫。
【主陣地(砲台)】
【砲台前広場】
【兵舎】
兵舎内部はこんな風。
【防空壕・切り通し】
内部の状況です。
こちらは【防空壕・切り通し】の入口。
【対岸監視用掩体】
【個人掩体】
通称“タコツボ”だそうです。
【警戒陣地】
こちらは掩蔽部(えんぺいぶ)入口。
掩蔽部・内部の状況です。
よく見ると・・・
蝙蝠が!!
次々と案内板を設置しながら、実久集落にある戦跡を確認することができました。
今回の現状調査で驚いたのは、
実久集落にも安脚場戦跡のように立派なコンクリート製の弾薬庫や兵舎、砲台跡などが残っていたということ。
また、その戦跡の種類の多さにも驚きました。
そして、実久集落の戦跡がこれからも残され、
その歴史的価値も後世に伝えられたら・・・と強く思いました。
帰る前に寺本さんが連れて行って下さった場所。
そこは実久湾と実久集落、さらに江仁屋離島、その先に見える西古見集落が眼前に広がる絶景でした。
メンバーのみなさん、本当にお疲れ様でした。
そして「シマの歴史に触れる」貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。
2014.3.10
SBI