油井小島を行ったあと、
加計呂麻島方面へ船を進めました。
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地図を見ながら位置確認。
大島海峡、リアス式海岸の島の形が複雑で、
慣れてないと、どこにいるか分からなくなりますよね。
加計呂麻島の北部、
薩川湾の入口にある
鳥瀬(とりせ)にも近づいてみました。
ここには昭和天皇の行幸記念碑が建っています。
(まんなかぐらいに碑があるのがわかりますでしょうか?
いい角度から写真撮れませんでした・・。すみません。)
昭和2年(1927年)8月、
昭和天皇の奄美大島行幸の際
名瀬から古仁屋、そして加計呂麻島まで足をのばしています。
この鳥瀬付近に来て、上陸もしたそうです。
『瀬戸内町町誌 歴史編』には、このような記述がありました。
「(8月7日)午後二時半、天皇は伝馬船に乗り移り、
実久村鳥瀬崎付近で自ら箱眼鏡で海中をのぞいて潜水夫に指示し、動植物を採集した。
潜水夫をつとめていた富喜志栄が水面に上がってきたとき、
天皇自らの手で潜水夫の手を取って船に引き上げたことは、
当時の中島支庁長が回顧として語っている。
海中の動植物採集は、八日午前、鎮西村押角の白木でも行われた」。
昭和天皇が動植物採集する場所に選ばれた鳥瀬付近
いまでも納得の美しさですが、
85年前、行幸当時の海中世界はどれほど豊かだったのでしょう。
見てみたかったですね。
2012.09.12
瀬戸内町 加計呂麻島 鳥瀬
S.B.I (瀬戸内町 文化遺産 活用実行委員会)
鹿児島県 奄美大島 瀬戸内町立図書館・郷土館内