加計呂麻島の西側、与路側に位置しています。集落には、トネヤやアシャゲ、カミミチ、神社など民俗空間が多く残っています。言い伝えのあるデイゴの大木も多く残っており、木製のアシャゲや土俵などとともに、加計呂麻島の色濃い風景を楽しめる集落です。
文化遺産は、デイゴやアシャゲなどがあります。
【信仰】
集落の北側の森に個人が建立した「公道神社」があります。この「公道」とはこの集落のシマタテガナシ(島建加那志)と仰がれる「クドウフッシュ」という人物の名前に関係があると考えられます。この神社のある森を集落ではウボツと呼び、集落のカミヤマに見立てています。この山の麓に泉がわき出ていて,この場所を集落ではクグー(小川)と呼んでいます。集落の西側の場所にあるデイゴの木の根元に神を祀っています。イビガナシと考えられていますが,集落ではその祀っている神をイビガナシと呼ぶようなことはないようです。昔はそこに刀や壺が安置されていたそうです。集落のミャー(集落の祭りを行う広場)の南側にアシャゲがあり、アシャゲの東側にトネヤがあります。昭和50年頃の記録によるとこの集落では、すべての神祭りには集落のすべての女性が参加していたようです。
【遺跡・遺物】
瀬戸内町遺跡詳細分布調査報告書 P60,61