8月3日(金)、
小中学生を対象にした奄美の海山自然調査体験プログラム
「ゆめ探検隊」の第3回目が開催されました。
今回は、
「島の海の生き物観察」と「ヤコウガイ細工体験」。
まずは午前の「海の生き物観察」です。
行ったのは瀬戸内町の中心部・古仁屋から
約20分ほどのヤドリ浜。
白い砂浜が続く、瀬戸内町でも人気の海水浴場。
台風時でも、比較的波が穏やかな大島海峡内です。
海の成り立ち、ヤドリ浜の自然環境などについて勉強。
みんなビニール袋を持って海岸を散策、
見つけた海辺の生き物などを収集していきました。
開始早々、海に入る男子あり・・・。
「こんなの見つけたよ!」。イカの骨かな?
女の子が見つけたのは・・
宝石のようにも見える
色鮮やかなカニさんの甲羅。
石をひっくり返して裏を見てみましょう。
オカヤドカリ、貝、サンゴ、
そして砂と水を入れたら、ミニ水族館!
岩と岩の間には何がいるかな?
「くちぶえ吹いたら、ヤドカリが中からでてくるよ」。
本当に出てきましたーー。
内地育ちの私はこれ知りませんでしたが、面白い!
「くちぶえを波の音と間違えて出てくるって聞いたことありますよ」と、
保護者のかたがおしえてくださいました。
「でも、静かにしてたらヤドカリが出てくるって話もあるんだよ」と子ども。
どれが正しいかな?
いっぱい見つけて大満足。
それぞれに見つけた生き物の名前や生態、
どんな生き物がどんな場所に生息しているのかなどなど、
子どもたちの疑問に講師が答え、
生き物は、最後には海に戻しました。
ウミガメ博士がウミガメの生態についてレクチャー。
※この足跡は、人工的に作ったものです。
足跡の違いは、
アカウミガメは、クロールのように互い違いに、
アオウミガメは、バタフライのように同時に足跡が残るそうです。
このヤドリ浜周辺でシーカヤックに乗ってるとウミガメに遭遇することもあり、
産卵の確認もされています。
徳之島からいらっしゃった
ヤコウガイアーティストの池村茂さんからもお話をしていただきました。
男子は、靴が濡れてもいいんです。
海に入りたいんです。
ヤドリ浜をあとにし、
すぐ近くのホノホシ海岸へ。
穏やかな海峡内のヤドリ浜に対して、
こちらは外洋に面しており、表情がまったく違います。
車で5分もかからないのに、
ヤドリ浜とホノホシ海岸の違いはすごいですね。
荒い波にあわられた、まん丸な石でびっしり。
あまりにかわいらしくて持って帰りたくなりますが、
国定公園内なので持ち出し禁止です。
当初の予定では、加計呂麻島の徳浜海岸に行き、
ヤコウガイの稚貝の放流をする予定でしたが
台風9号・10号の接近により内容を変更。
ヤコウガイの放流はできませんでしたが、
海の生き物を実際にふれ、じっくりと観察。
ふだん見過ごしがちな、
身近にある島の豊かな海や自然環境について知ることができました。
2012.08.03
瀬戸内町 蘇刈 ヤドリ浜・ホノホシ海岸
S.B.I (瀬戸内町 文化遺産 活用実行委員会)
鹿児島県 奄美大島 瀬戸内町立図書館・郷土館内